「e-konの道をゆく」掲示板

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我が家の庭のシャガ - 躑躅

2018/04/19 (Thu) 11:53:47

団塊世代の私は、ついに70才になりました。
また、昨年暮れに脊柱管狭窄症の手術を受けました。20年前の頸椎に続いて、今回は腰でした。
痛みは消えたが、歩行が以前より悪くなった様に思えます。

そんなことで、気分が鬱々としています。しかし季節はお構いなく、開放感あふれる春になりました。

写真は、故郷の山から移植した「シャガ」です。ほんの数株持ってきたのが、30年の時間を経て すっかり繁茂しました。

シャガの花には、心に秘めた哀しい記憶があります。
小学生の頃、子のいない親の元に養子に出ていたことがありました。
3才で母を亡くした私は、母親ができると喜んでいたのですが、家族から離されて“独り”になる寂しさを想像できませんでした。

GWが始まる頃、学校の休みを利用して里帰りしました。
故郷の山里は、新緑のすがすがしい季節。山の斜面一面に咲く 薄紫色のシャガの花を見たとき、子ども心に ここが自分の生まれた所だと、強く思いました。

2年目になって、戸籍をそのままに実家で生活することになりました。
しかし結局、父親に迷惑をかけ 養父母を悲しませて、離縁となりました。

子どもの頃の記憶は、いくつになっても消えません。
シャガは、道端・崖・林床・日本庭園・・・いろいろな場所に生えている ありふれた植物ですが、私には特別に思えて、このように庭に植え 花が咲く毎年の春を楽しんでいます。

Re: 我が家の庭のシャガ - e-kon(管理人)

2018/04/20 (Fri) 21:02:47

こんばんは、躑躅 様
書き込みいただき、ありがとうございます。

躑躅様にとってのシャガは、幼い頃の切なさ、悲しさ、それと大切なふるさとへの思いの象徴であるのでしょうか。私が、シャガを意識して見るようになったのは、多賀町の芹谷でした。山の斜面一面に咲き誇るシャガを、向かいの山の林道から見た時、「あれ、全部シャガ?」という驚きと感動でいっぱいでした。そして、その映像は今も鮮明に残っています。甲頭倉か屏風か、どちらかの集落に向かう道の斜面だったと思います。それ以降、季節になると道に咲くシャガの風景を見に行ったものです。

多賀町の山間部には、よく足を運んでいます。どの谷からも、それぞれの美しさを感じます。またそれと同時に、今の社会の中で、そこにある村々の今後のたどる道を考えると、何ともいえない切なさや寂しさも感じます。こういうシャガの風景もあるんだなと、お話をうかがって感じました。谷に咲くシャガを見た時には、また違ったシャガを感じられるように思います。

手術を受けられたとのこと。どうか、ご無理をなさらぬよう、1日も早いご快復を願っております。

Re: 我が家の庭のシャガ - 躑躅

2018/04/21 (Sat) 08:32:41

e-kon様 いつも優しいお言葉を頂戴し、ありがとうございます。

山の斜面一面に咲くシャガの花は、誰もが感動するもののようですね。私の場合、それが生まれ育った土地なので、思い入れが強いようです。

廃村・廃墟のブームがあるようです。
訪れた人は、その場所の過去(人々の暮らし、出来事)を想像するのでしょうが、「思い」も想像して欲しいと考えます。
人は暮らしの中で、喜怒哀楽の感情「思い」を持って生活しています。また、その土地を離れた人間が、私のようにいつまでもその「思い」を持ち続けていることも、気付いて欲しい。

今では廃村となった村で生まれ育った人たちが、その思いを語らないまま やがて死に絶えて行きます。
そして、都会生活の“便利・快適”が最高だと信じている人には想像ができない、軸の異なる価値を持った暮らしが忘れ去られるでしょう。

限界集落と呼ばれる村から「離村」という悲しい決断をしなければならない人たちが、現在も沢山います。生きていくためには、それも仕方がないと思うしかありません。

生業が得られない土地で、人は生きていけません。一時 悲しいが、人は慣れるものです。
どこであっても、生きて行けます。そして季節が繰り返します。

Re: 我が家の庭のシャガ - e-kon(管理人)

2018/04/22 (Sun) 04:47:25

おはよいうございます、躑躅 様

今の廃墟・廃村ブームと「思い」のお話、まさにおっしゃられる通りだと思います。テレビ番組でも、面白おかしく過疎地や廃村などが取り上げられていますね。そこには住んでいる人の思いより、どこか上から目線で小馬鹿にする都会人目線で作られているのが不快に感じることも少なくありません。おふざけの探検感覚で行くレポーターの姿は、まるでおバカな動画サイトと同次元に見えて来ます。「許可を得てるからいいじゃないか」というものでもないように思うのですが、ブームとはそんなものなのかもしれませんね。

見せる側は「何を伝えたいのか」、見る側は「何を感じ、何を読み取るのか」など大事だと感じています。

ところで、昨日は多賀町の大杉という集落に行ってまいりました。写真は、その道沿いに咲くシャガの花です。開放で撮影しているので、周囲がボケてしまっていますが、控えめに咲くシャガも美しかったです。このあたりの谷に訪れることはほとんど無かったのですが、行ってみると様々な魅力に満ちており、今後も訪問機会が増えそうです。

Re: 我が家の庭のシャガ - 躑躅

2018/04/22 (Sun) 08:47:42

e-kon様 早速の御返信ありがとうございます。

昨日 大杉へ行かれたとのこと。シャガが写った写真は、その土地の雰囲気が良く感じ取れました。

大杉・・懐かしい、同級生 K・M・Yがいて、子どもの頃よく遊びに行きました。そして、お医者さんに診てもらうためにも。
坂を上ったところに「大杉醫院」があります。医学博士、町議会議長を務めた(50年以上前の話)先生が開業しておられた。
現在は無住になっていますが、そこのモミジの紅葉が素晴らしいようです。(自転車や歩いて行った子どもの頃と違い、あの細い道を車で走るのが恐怖で、出かけたことはありません。)

犬上川南流・北流は、芹谷とは異なり谷がそれなりの広さを持つので、明るくて人の生活が感じられたのでないでしょうか。
これからも訪問していただけるのであれば、ネットの「多賀町史編纂を考える委員会」ブログや「愛しきものたち」大杉集落が参考になると思います。お薦めします。

Re: 我が家の庭のシャガ - e-kon(管理人)

2018/04/24 (Tue) 01:08:13

こんばんは、躑躅 様

大杉にはよく行かれていたんですね。その頃の大杉を、実際の生活の中で感じられていたことを羨ましく思います。今とは違った、子どもたちの活気ある集落だったんでしょうね。あの大杉医院にも診てもらっていたとは・・!あのあたりに病院はなかったので、他の集落からもたくさん診察に来られていた、というお話はうかがっていましたが、躑躅様もその中のお一人だったとは

「多賀町史編纂を考える委員会」のブログもご覧いただいているんですね。ありがとうございます。実はあの記事は私が書いたものです。ご縁あって、数年前より「多賀町史編纂を考える委員会」の委員をさせていただいておりました。写真は、その時の聞き取り調査の数日後に訪れた、大杉医院あたりの写真です。あちらも、あまり更新できておりませんが、これからも、よろしくお願いします

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