「e-konの道をゆく」掲示板

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平成30年7月豪雨 - kotaro

2018/07/17 (Tue) 00:31:57

こんばんは。
七夕の三日間の豪雨から一週間が過ぎて西日本は、大変な被害に打ちのめされた被災地の、その後の状況に今も言葉を失う状況です。
管理人さまのお住まいの地区は、どうだったですか。
私の住む北摂は、奥の方で国道や、あちこちが不通になっているらしいのですが、岡山や広島、愛媛県の惨状をニュースで聞き、出かける気にもなれないというのが現実です。

誰かが、平成の30年間は、まだ終わっていませんが、ずっと災害の連続であったと言っています。
昨年も大きな水害が起きた福岡県と大分県の久大線、日田彦山線の日田方面は、数日前に久大線が1年ぶりに復旧しました。ですが日田彦山線の再開はめどが立っていません。
1年ごとに梅雨期や台風の豪雨で各地は大きな被害が出るようになったのはなぜか。

また平成の30年間は、7年に起きた阪神大震災以来、震度6や7の地震がいつでも発生するようになりました。
火山の噴火で登山中の人間が多数亡くなったり、また忘れられない7年前の3月11日の東日本大震災で、東北沿岸を中心に、2万人の命が消えました。
ここまで書いて来てびっくりするより、平気になってしまった感覚に驚きます。

昭和20年の敗戦後の10数年間は、大型台風の被害で伊勢湾台風まで教訓を残すような災害が続きました。それは戦時中の物資不足で、山の木を切り過ぎたことで、川があふれたといいます。
今はそれから70年が過ぎて、高齢化した地域社会のアキレス腱が、露呈しているのだろうか。

私は個人的には、そういった土木などの予算が、反戦論者でないので、軍事費に行ったとは思いたくないのですが、高齢者中心の社会保障費に消えていないか。そんなことも類推しました。

いずれにしても地震は今の段階では予測不可能ですが、水害の被害は食い止めるために、何らかの努力が必要ではないか。
広島市周辺では、都市の顕著な人口増と集中で、家を建てるのに向かない造成が、35年間に進みました。
母の故郷だったので半世紀以上通った懐かしい場所ですが、可部線や芸備線の周辺、また昔は田舎だった瀬野周辺も、家だらけになりました。
今回の被害の大きかった地区は、みな山あいに35年くらいの間に造成されたエリアのように考えられます。

長文になりましたが、今一度、このサイトを見ながら考えたのは、数世紀遡って、人の住む土地を真剣に考えたり、集中し過ぎな大都会の人口を分散させる政治を考える、大きな転換の時代に立っているような気がしました。平成が終わる今だから、考えていきたいと思います。


Re: 平成30年7月豪雨 - e-kon(管理人)

2018/07/19 (Thu) 20:16:09

こんばんは、kotaro様
書き込みいただき、ありがとうございます。

こちらは幸い大雨による被害はありませんでしたが、「何十年に一度の」や「観測史上初の」ということばが珍しいと感じなくなるような最近の異常気象ぶりを思うと、これから何が起こっても不思議ではないのかもしれませんね。竜巻被害が日本で起こるなんてことも、一昔前にはありませんでしたし・・。今までの常識では考えられない自然の暴れっぷりを見ると、大きな災害が普通に起こってしまう時代になってきたということなのでしょうか。

テレビなどで被災地の映像を見ていますと、さほど急でもなく、高くもないような山から土石流が発生しているのが気になります。そしてその大きくえぐれた山肌に多く見られるのが、植林された杉や檜などの針葉樹。もちろん調査したわけではなく、統計などをとって調べているわけではありません。それらが目につくのは日本の山の多くが針葉樹の植林がされているからかもしれません。ただよく知られているように、そういった杉や檜は根が浅く、大量の水を含んだ時に大変脆く、弱い山肌を作ります。そこに、これまでとは姿を変えた自然が襲いかかる。大量の水を貯められない山の下に、これもまた造成で盛られた地面に建ち並ぶ住宅。大雨に大変弱い環境の中で、たくさんの人々の生活があるということになります。それまでは大丈夫だったという基準、それを平気で上回る自然の変化が起きているということは、我々もこれまでの認識を変えていかなければならないのでしょう。

昭和の30〜40年頃を境に、日本の山は大きく変わってゆきました。薪炭生産で食べていけなくなった林業が将来のためにと、広葉樹にかわって杉檜などの針葉樹をどんどん植林していきました。ところが安価な輸入木材が入ってくることでその夢は儚く消え、今や木を切れば切るほど赤字になるというほど国内の林業はどんどん衰退し、手入れのされなくなった山々も全国各地で普通に見られます。山から人が去り、山は荒れ、そういった山は川を変え、海までも変えてしまう。それに加え、自然の変化に大変弱い環境を作り、そこに生活する人たちを脅かすことにもなってしまった。

人々が生きていけない危険な山、自然界を変えてしまう山へと変貌させてしまったのは、林業を営んでいた個人ではなく、そういう舵取りをしてきた国の失敗によるものです。「植林されてきたこういった針葉樹が枯れてゆくのがあと〜十年。そうすれば山は自然に変わってゆく」などということばを聞いたことがあります。行政も手がつけられない、そういう状態を表すなんとも虚しい言葉と感じました。
日本は大半が山の国です。もっと山を大切に育てようという発想はないのでしょうか。そこで多くの人々が仕事をし、多くの生活があったことを忘れてはいけないと思います。

など、いつも同じようなことばかり書いてしまっていますね。

こうして掲示板に書き込みをしていただいたり、更新をしていなくてもサイトを覗きにきていただいたりなど、応援いただいている方々には、心より感謝しております。ありがとうございます。

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