「e-konの道をゆく」掲示板

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林道や廃村についての情報や感想、
またこのホームページに関することなど
何でもお書きください。

はじめまして - take

2018/08/15 (Wed) 14:44:36

八つ墓村について検索していて、こちら「道をゆく」のサイトに参りました。
誰かの故郷であり生活が繰り広げられた、懐かしさに溢れているはずの場所が廃れていく事実を、廃村のように荒廃していくにしろ、都会のように変化していくにしろ、永遠にはない人や生活の流れがあるということを、しきりに考えています。日頃から、漠然と分かってはいても、それを現実の写真に見ると心が揺さぶられます。サイト内には、お考えや想いが、私には書けない文章で同感以上のものとして言い表され、読むこと以外出来ませんでした。
私にも思い出深い場所や風景があります。しかし、その場所も変貌していくはずで、ずっと何代も先の人や、逆に前の人は同じ場所にいても感慨もない気がします。私自身を知っている人もやがて当然いなくなる。そう思いながら思い出を大切に思う心は変わらず、それを繰り返すのも人、そうするのが人である気もします。このサイトを拝見し、思い出や無くなっていくものに対し、どう対峙したらよいか、私なりに整理が出来そうな気がしています。越波の物語も読みました。楽しい思い出が、楽しい今につながれば良いなと思います。私は廃村を前にしたら、あまりの寂しさで、写真を撮ることが出来ないように思います。このように廃村をその風土や歴史を交え見せていただき、ありがとうございます。(山口県在住、52歳)

Re: はじめまして - e-kon(管理人)

2018/08/16 (Thu) 12:13:20

はじめまして、take様。
書き込みいただき、ありがとうございます。ご覧になられて、そのように感じられたことを大変嬉しく思っています。また、拝見させていただいて、いろいろなことを感じております。

集落の歴史はその場所の歴史ということだけではなく、そこにあった人たちや生活の流れの歴史ともいえるんですね。連綿と続いてきた歴史の中で、生きるために必要な多くのものが受け継がれたり、また、ご先祖様を敬うことで一族の血を大切にしてきたりなど、時代時代の中で人や生活が絡み合いながら集落の歴史は作られてきた。ところが時代が変わり、その場所を離れざるを得なくなると、生活の流れの歴史はそこで途絶え、新たな場所で新たな生活が始まる。当初は旧地を大切にしていても、やがて代が変わるとそれも薄まり、寺社や墓地なども移されてゆく。かつての故郷の地は次第に人の痕跡を薄め、そこでの歴史も遂には消えてしまう。
私がこういった地を訪れ始めて、もうだいぶ年数がたちますが、最近は、代が変わった新しい人たちがかつて先祖の生活のあった地をどのように感じておられるのだろうか、そのことをよく考えます。

こういった所を数多く訪れて集落の歴史を調べたりしていると、それは国の歴史を振り返っていることにもなっている、など感じています。なぜその集落が滅ばざるをえなかったのか、そこからは多くのものが見えるように思います。時代とともに消えていかざるを得ないもの、消してはならないもの等々様々なものを感じます。

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